2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
人生ではじめて文楽というものを観た。五月、国立劇場にて「菅原伝授手習鑑」。わたしは伝統芸能にはまったく疎く、これまで文楽や狂言はおろか、歌舞伎ですらまともに劇場で観たことはなかった。小学生のころにそのような機会があったような記憶も朧げにあ…
何年も積読となっていて、本棚の一角に居座りながら、わたしにたいしてちらちらと定期的に自己主張をしていた福岡伸一『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書, 2007)を読んだ。まったくもって素晴しい本だった。 よい本であるということはかねてより幾度…
わたしは、このところお茶碗鑑賞に執心していて、その事の次第については改めてまた記したいと考えているのだが、ここでは先日の経験について一筆取ろうと思う。というのは、大阪の藤田美術館に足を運んだときのことである。藤田美術館では「ザ・コレクショ…