2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

玉田企画『バカンス』/幸福だったときの記憶の一片に生かされて

玉田企画の演劇は、一貫して関係性についてを思索しているように思われる。ある閉じられた二者関係に第三者が介在することによって、関係性のベクトルがいかに変容していくのか。ベクトルの矢印がふえたりへったりすることで、その場の空間の秩序はいかなる…

雑記( August, 2018 )

・ほとんど息をつく間も無いままに、颯爽と走り去っていった八月だった。もともと今年の夏はゆっくり夏目漱石でも読もうと文庫本を買い揃えていたのに、腰を据えて文庫本をひらくような時間はほとんどなかったような気がする。本棚に立ち並ぶ赤茶色の背表紙…